オオサンショウウオは国の天然記念物として知られています。
昔は全国の河川で見られましたが、
上流のダム建設により河川の環境が破壊され、
次第にその数を減らしていきました。
今は、滋賀や京都より西側の本州に、
僅かながら生息するのみとなりました。
なお、四国の方にもオオサンショウウオは発見されますが、
それは人為的に持ち込まれた説が濃厚です。



京都の川で発見されたオオサンショウウオは、
体長91cmという巨大なサイズです。
縦に伸ばしても、中坊進二の半分ちょいという大きさですが、
両生類ということを考えれば、このサイズは驚嘆ものです。
中坊進二が子供時代に見かけた
イモリやヤモリは全て手のひらサイズであり、
大学時代に研究室で飼育していたカエルも片手で持てる大きさです。
91cmは最早、マグロやカツオなどの
大魚に部類されそうな大きさだと思います。

そして、その京都で見つかったオオサンショウウオは、
純正の日本の固有種の方です。
かつて、食用として中国産のオオサンショウウオが日本に持ち込まれ、
それが日本のものと交雑し、
西日本を中心に交雑種のオオサンショウウオが多く見つかっていますが、
今回京都で見つかった純血のオオサンショウウオは非常に珍しいと言えます。
ちなみに、捕獲したオオサンショウウオはデータを取ったら、
普通に元の場所に逃がしています。

ところでこのオオサンショウウオですが、
漢字で書くと「大山椒魚」となります。
その名の通り、山椒の香りがするそうですが、
実際のところはよく分かりません。
捌いて焼くと、そんな香りがするらしいのですが、
天然記念物を食べる訳にはいきません。
食通の中坊進二としてはすごく気になるところですが、
食べる訳にはいきません。
中坊進二は素直に養殖ウナギでも食べることにします。