葵祭、無事に終わりましたね。
中坊進二もその様子をテレビで見ました。
はい、今年も中坊進二は仕事です。
と言うか、15日が休みになった日って、
いつありましたっけ?

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そんな葵祭ですが、気になる項目がありました。
「88歳の八瀬童子は60年以上参加している」というものです。
八瀬に暮らす方々のことですが、
そこに住む人たちは八瀬童子と呼ばれています。
中坊進二が調べたところ、
八瀬童子はそもそも最澄が使役する鬼でした。
その子孫が八瀬に暮らす人たちになります。
そもそも人と鬼の混血は珍しくありません。
滋賀県の大津市、奈良県の吉野、
大分県の日田にも鬼の一族が今も普通に暮らしています。
流石に人間の血が混ざりすぎて神通力の類は失われていますが、
こうした特別な血族は葵祭のような
重要なイベントに参加する義務があると言われています。
現在の八瀬童子も、輿丁(輿を担ぐ人)に扮して
葵祭の行列に加わりましたよ。
毎年100人規模で八瀬童子の方々は葵祭に参加しているそうです。
中坊進二も生で見たかったです。

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ところで、酒呑童子や茨木童子も「童子」が付きますよね。
鬼って童子の名が付く物なのでしょうか?
これについても中坊進二が調べたところ、
どうやら童子とは「大人になる前の子供」のほか、
「普通とは異なる存在」を意味する言葉として使われています。
ほかの妖怪でしたら、座敷童やユキワラシもそうですよね。
こっちはそのまま子供の意味合いとして使っています。

かなり昔の話ですが、八瀬童子(八瀬に住む方々)は
そもそも天皇の墓守に近い仕事をしていたそうです。
葬儀にあたり、
天皇が収まる棺を運ぶという重要な役職に付いていました。
実際に大正天皇までは活躍していましたよ。
今は警備上の理由でお役御免ですが、
その名残として今は葵祭にて、輿丁をしているのです。

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もちろん、棺を運ぶ仕事は数十年に一回しかありませんので、
普段は薪炭の生産や商いに従事していたと言われています。
中には、忍者的な活躍をしていた方もいたとか。
あと、天皇の棺を担ぐという重要な仕事を担っていましたので、
各種税金は免除。
ちょっと羨ましいです。
中坊進二、羨望の念を抱きます。
今は普通に各々、自由な職業に就いていますし、
普通に税金を納めていることでしょう。

八瀬童子が実際に天皇の棺を担ぐことは
もうないと中坊進二は考えます。
それは警備上の問題以前に、担ぎ手自体が居ないからです。
少子高齢化が進んでおり、また働き手は都市部に流出しているため、
若い世代がほとんど居ないのです。
中坊進二のように、その日は普通に仕事なので
参加できないという方はかなり多いと思われます。