雨が酷いと、中坊進二は会社の隣にある蕎麦屋しか行けません。
徒歩5歩で行けるのが最大の売りですが、
味はそこまで褒められたものではありません。
そこまでマズイ訳ではありませんが、
毎日この蕎麦屋だと中坊進二は確実にギブアップします。
雨に濡れてでも、横断歩道先の吉野家に駆け込みます。
(中坊進二に傘を差すという選択肢はない。面倒なので)

sobaya

こうしたチェーンの蕎麦屋ですが、
「逆二八蕎麦」を提供することで有名です。
一杯900円もするような蕎麦を提供するお店でしたら、
普通に「二八蕎麦」を出しますが、そば粉は非常に高価なので、
チェーン店では気軽に出すことが出来ないのです。
そこで小麦粉8割、そば粉2割の状態でお客に提供します。
中には小麦粉9割、そば粉1割のお店もあると言われています。

zarusoba

JAS規格によると、
蕎麦の「販売」には明確な基準が設けられています。
すなわち、そば粉を3割以上使用しないと、
蕎麦を名乗ることが出来ない
のです。
中坊進二からしたら、3割しか使っていないのに蕎麦を名乗るのは、
おこがましいと思っています。
しかし、「飲食店」として出す場合は、この定義が存在しません。
極端な話、小麦粉100%で作ったうどんを
「蕎麦」というメニューで出すことも出来るのです。
むしろそれで蕎麦の風味を出せたら、
逆にノーベル賞級だと中坊進二は考えます。
そういえば、「沖縄そば」「焼きそば」も、
「そば」の名を冠していますが、普通に小麦粉製品でしたね。
チェーンの蕎麦屋の多くが、
「逆二八蕎麦」や「逆一九蕎麦」を作るからこそ、
中坊進二は一杯300円で食べることが出来るのです。

sobako

スーパーで蕎麦が売っていますが、家での蕎麦打ちが流行っているのは、
「二八蕎麦」が食べたいからかもしれませんね。
本物の蕎麦の割合のそば粉はスーパーではまず売っておらず、
自家製にしない限り、そうしたものにありつけないと中坊進二は考えます。
そして蕎麦打ちはそこまで難しくありません。
蕎麦打ちをマスターするのに8年近く掛かると言われていますが、
それはマスターするのに必要な年数です。
自分で食べる分でしたら、3日で必要な技術をマスター出来ると思いますよ。
蕎麦打ちの通信教育もありますので、
そうしたものを利用するのもアリと言えます。
蕎麦屋に弟子入りするのはもう古いのです。
でも、うちの研究室。
おでんパーティーの為だけにおでん屋さんに弟子入りした先輩が居ました。

sobauchi

とりあえず、中坊進二は「二八蕎麦」でも「逆八二蕎麦」でも好きです。
それより、蕎麦の味を決めるのは、つゆにあると考えます。
このつゆの味を極めれば、蕎麦の味はどこまでも高みに登れるでしょう。